
久高島って、行かない方がいいって本当?

なにか特別な理由があるのかな。
久高島には「軽い気持ちで行ってはいけない」と言われる明確な理由があります。
結論から言えば、久高島は今なお神聖な信仰の場であり、写真撮影や立入が制限されている場所も多く存在します。
知らずにマナー違反をしてしまえば、島の人々や文化を傷つけてしまうことに…。
「でも観光客も受け入れてるんでしょ?」と思う方もいるかもしれません。
確かにそうです。
ただし、訪れる側が信仰や文化への理解を持たずに足を踏み入れることが問題視されているのです。
この記事では、久高島が特別視される背景から、写真禁止・立入禁止のエリア、そして訪問時のマナーまでをわかりやすく解説します。
- 久高島に「行ってはいけない」と言われる3つの理由
- 島内で写真撮影が禁止されている場所とその背景
- 立入禁止エリアと訪問時に気をつけたいマナー
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久高島に行ってはいけないと言われる3つの理由

久高島は「神の島」と呼ばれ、今もなお神聖な空気をまとっています。
観光目的だけで気軽に足を踏み入れるには、ふさわしくない側面があるのです。
その背景には、文化・信仰・環境という3つの大切な価値観が関係しています。
知らずに訪れると、島の人々の思いや神聖な空間に対して無礼になることも。
とくに近年は、SNS映えや「パワースポット」としての注目が集まる一方で、無意識のマナー違反が増加傾向にあります。
背景にある文化や想いを知らずに訪れるのは、とても危うい行動です。
「久高島に行ってはいけない」と言われる理由をひとつずつ見ていきましょう。
聖地としての理解が足りないから
久高島は、沖縄神話で「神が降り立った島」と伝えられています。
そのため、島全体が信仰の対象となってきました。
島内には「御嶽(うたき)」と呼ばれる祈りの場が点在しており、今も神事が行われています。
一見すると普通の森や小道でも、地元の人々にとっては神聖な空間。
知らずに立ち入ったり写真を撮ったりする行為は、無意識のうちに信仰を冒とくしてしまうおそれがあります。
なかには地元女性だけが入ることを許された御嶽も存在します。
観光客が入ってよい場所なのかを見分けるのは、実はとても難しいんですよね。
その場の空気を感じ取り、慎重に行動することが求められます。
久高島では、「見る」「歩く」以前に、敬う気持ちを持つことが最も大切です。

こただの森かと思ったけど…鳥居があるね。

御嶽っていう祈りの場なんだって。
伝統行事や儀式への配慮が足りないから
久高島では今も多くの伝統的な儀式が守られています。
特定の神事は島の人々にとって暮らしの中心であり、神との対話の場でもあるのです。
観光客にとっては珍しい光景に見えるかもしれませんが、それは見物してよいものではありません。
たとえば、神女(ノロ)たちによる祈りや行列、祭祀の準備風景などを無断で撮影する人が後を絶ちません。
実際に祭りの最中にカメラを向けられて不快に感じたという声が、島民から多く上がっています。
中には「見世物にされているようだった」と語る方も。
本来、神事は神様のために行われており、外部の人間が軽々しく関わるべきものではありません。
どうしても見学する場合は遠くから静かに、そして感謝の気持ちをもって見守る姿勢が必要です。

向こうで白い衣装の人が祈ってる。

神事らしいけど写真は撮ったらだめだよ。
自然環境への保護が必要だから
久高島は、手つかずの自然が残る数少ない場所です。
その環境は、文化や信仰と密接に結びついています。
しかし近年、観光客の増加により、島の自然に少しずつ負担がかかっています。
指定された道を外れて植物を踏み荒らしたり、浜辺のサンゴを拾ったりといった行為が実際に起きているのです。
小さな島だからこそ、ひとつひとつの影響が大きく出てしまいます。
自然を守ることは久高島の文化そのものを守ることにもつながります。
訪れる側はなるべく島に“痕跡を残さない”意識を持つことが大切ですね。
見るだけ、感じるだけ。
それでも十分、島の魅力は伝わってきます。

きれいな貝を記念に持って帰ってもいいかな。

自然も神様の一部だからだめだよ。
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久高島で写真禁止の場所と撮影のマナー

久高島には、写真撮影を遠慮すべき場所がいくつもあります。
その多くは、信仰や文化を守るための配慮です。
観光客の無意識な行動が、神聖な空間を乱してしまうことも。
とくに注意が必要な3つの場所を紹介します。
御嶽(うたき)などの信仰場所
御嶽(うたき)は、久高島の中でも特に神聖な拝所です。
祈りが捧げられる場所であり、写真に収めること自体がタブーとされています。
苔むした石積みや木々に囲まれた静かな空間。
観光客の目には風景に見えても、地元の方にとっては神が宿る場です。
案内板がない場所も多く、見分けが難しいかもしれません。
それでも、しめ縄や石碑があれば、まず立ち止まる意識が必要です。

なんだか雰囲気ある場所は撮影しておきたいな。

御嶽かもしれないし、失礼になったらいけないからやめておこう。
祭祀に関係する場所
久高島では、今も多くの祭祀が行われています。
それらは神への奉納であり、決して観光客向けのイベントではありません。
白装束をまとった女性たちや、祈りの様子を撮影したくなる気持ちは理解できます。
ですが、その行為が島の方々にとって「見世物にされた」と感じさせるなら、それは無礼にあたります。
祈りの瞬間に立ち会ったなら、カメラよりも静かな心を向ける方がふさわしいでしょう。

儀式を写真に撮りたいな。

大事な祈りの時間だからダメだよ。
島民の生活圏とされる場所
久高島には洗濯物の並ぶ路地や、井戸のそばで野菜を洗う風景など生活の場があります。
そこには人の暮らしが息づいています。
静かな日常を写真に収めたい気持ちは自然なこと。
しかし、それを「撮られる側」がどう感じるかを想像してみてください。
声をかけずにシャッターを切るのは、プライバシーの侵害になる場合もあります。
旅先の風景には、記憶として残す方法もあります。
カメラを向ける前に、まず心に焼きつけるのが大人のマナーでしょう。

風情ある集落の風景を写真におさめたいな。

生活の一部だから写真はやめとこう。
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久高島で行ってはいけない場所3選

久高島には、観光客が足を踏み入れてはいけないとされる場所があります。
それらは単に「立入禁止」と書かれている場所ではなく、島の人々が静かに守り続けてきた神聖な領域です。
一見すると自然の中の美しいスポット。
でも、知らずに入ることで島の信仰を損ねる可能性があります。
フボー御嶽(うたき)|久高島最も神聖な聖域
フボー御嶽は久高島でもっとも神聖な場所とされています。
神様が宿るとされ、地元の人でも特別な時以外は入らないほど。
観光客の立入は完全に禁止です。
森の奥まった場所にあり、看板やロープで明確に区切られていないことも。
そのため気づかず近づいてしまう人が後を絶ちません。
入ってしまえば、それだけで不敬と受け取られます。
神聖な空間に対しての敬意を忘れずに。

この道、ちょっと奥まで続いてるね。

フボー御嶽じゃない?絶対に入っちゃだめな場所だよ。
イシキ浜|選ばれた者のみが足を踏み入れられる浜
イシキ浜は、久高島の南東部に位置する白砂の美しい浜辺です。
ですが、ただの海岸ではありません。
特定の儀式で使われる神聖な場として、島民に守られてきました。
島の女性神職など選ばれた人しか立ち入れない場所。
観光客の立入は控えるべきです。
「看板がなかったから」と言い訳はできません。
知らないでは済まされない静けさが漂っています。
この浜の前では足を止め、ただ遠くからそっと眺める。
それが正しい接し方といえるでしょう。

ここの砂浜、誰もいなくてプライベートビーチっぽいね。

イシキ浜は神様の浜って言われてるから、立ち入りは禁止だよ。
ハビャーン(カベール岬)|「アマミキヨ」が降り立った場所
ハビャーンは沖縄の神話に登場する「アマミキヨ」がこの島に降り立ったとされる聖地です。
海を見渡す岬で、風景としては圧巻。
でも、そこには特別な意味が込められています。
近づきすぎたり、大きな声を出したりするのは避けるべき行動です。
立入を禁止されていなくても、そっと距離を保つべき場所といえます。
島の方が静かに手を合わせていることもあり、その空気感からも特別な場であることが伝わってくるはず。
久高島を訪れるなら、「見る」「歩く」だけでなく、「感じ取る」ことも旅の醍醐味です。

岬の岩の先まで行ってみようか?

あそこはハビャーンって呼ばれてる神話の地だよ。
遠くからそっと見るのが正解だと思う。
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久高島観光の前に知っておきたい注意点

楽しい思い出作りのために、事前に知っておきたい注意点がいくつかあるんです。
島のルールを守れば、素敵な思い出になること間違いなしです。
みんなが安心して観光を楽しめるように、大切なポイントを見ていきましょう。
葉っぱや石を持ち帰るのは禁止
久高島では小さな石一つ、砂一粒でも島から持ち出すことができないんですよ。
サンゴのかけらや木の葉など、自然のものは全て持ち帰り禁止なんです。
うっかり持ち帰ってしまった人が、その後なんだか良くないことが続いて、わざわざ返しに来ることもあるみたいですよ。
神の島である久高島では、自然のものはその場所にあるのが一番。
思い出は写真に収めて、現物は島に残してあげましょうね。

キレイな貝殻を見つけても持って帰ったらダメだよ。

島のものは島に。
それが島の自然を守ることにつながりますよ。
服装と持ち物
島で快適に過ごすためには、服装選びが大切なんです。
海水浴の後は、上に羽織るものを必ず用意しましょう。
靴は歩きやすいものがおすすめなんです。
島の道は所々デコボコしているので、ヒールやサンダルだと危ないかも。
運動靴やスニーカーで行くのが安心ですよ。
あと、日差しがとっても強いから、帽子や日傘は必須。
飲み物は自販機が少ないので、持参するのがいいです。

自転車を借りる時も、動きやすい服装だと安心だね。

ペットボトルは持って行った方がいいよ。
参拝時のマナー
御嶽や拝所に近づく時は、大きな声を出さないように。
静かに手を合わせるだけで十分なんです。
お参りの時は入り口から、奥の方には入らないようにしましょうね。
フボー御嶽は本当に大切な聖域なので、入り口で軽く手を合わせるくらいにとどめておくのがマナーです。
写真撮影は控え、その場の空気を感じることを大切にしましょうね。

静かにお参りするだけでも、なんだかパワーをもらえる気がするね。

島の人たちの大切な場所だから、そっと見守る気持ちで。
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まとめ 久高島に行ってはいけないと言われる本当の理由とは?

久高島に「行ってはいけない」と言われる理由には、信仰・文化・自然への深い敬意が関係しています。
沖縄の神話や信仰が今も息づく「神の島」として、多くの場所が神聖な空間として守られています。
- 久高島に「行ってはいけない」と言われる理由
- 写真撮影を控えるべき具体的な場所
- 観光客が入ってはいけない神聖なエリア
- 石や貝殻など、島のものは持ち帰らないで
観光のつもりで訪れても、その土地の文化と信仰に敬意を払うことが何より大切です。
“行かない”という選択も、時に敬意のあらわれ。
もし訪れるなら静かな心で向き合うようにしてくださいね。

ちょっとした気遣いで、もっと楽しい島旅になりますよ。

島の文化を大切にしながら、素敵な思い出作りをしましょう。
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