美ら海水族館にジュゴンがいないのはなぜ?代わりに会えるマナティの名前や魅力を紹介!

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美ら海水族館にジュゴンがいないのはなぜ?代わりに会えるマナティの名前や魅力を紹介!

美ら海水族館でジュゴンに会えると思ってたのに

マナティと何が違うんだろう?

美ら海水族館にジュゴンはいません。でも、マナティという魅力的な生き物に出会えるんです。「え、ジュゴンじゃないの?」と最初は少し残念に感じるかもしれませんが、実はマナティにも素晴らしい魅力があります。

両者は「海牛類」という仲間で、一見よく似ています。でも、実は体の特徴から生活習慣まで、たくさんの違いがあるんです。

マナティは温厚な性格で人に慣れやすく、美ら海水族館では4頭の個性豊かなマナティたちが元気に暮らしています。ゆったりと泳ぐ姿や食事の様子を間近で観察できるんですよ。

これから、ジュゴンとマナティの違いはもちろん、マナティの魅力的な生態や、美ら海水族館での効果的な観察方法まで、詳しくご紹介していきます!

この記事で分かること!
  • 美ら海水族館にジュゴンがいない理由
  • 美ら海水族館のマナティの魅力
  • ジュゴンとマナティの違い
タップできる目次

美ら海水族館にジュゴンがいない3つの理由

水族館の人気者であるジュゴン。実は美ら海水族館では会えないって知っていましたか?沖縄の海に住んでいる貴重な生き物なのに、なぜ飼育されていないのか気になりますよね。

実はジュゴンの特別な生態と、環境の変化が大きく関係しているんです。早速3つの理由を見ていきましょう!

まずは、水族館での飼育が難しい理由から詳しく説明しますね。

水槽環境を整えるのが難しい

ジュゴンの飼育には、想像以上の広い水槽が必要なんです!

大人のジュゴンは、なんと体長3メートル、体重300キロにもなる大きな体の持ち主。おまけに、1日に体重の10%もの海草を食べる大食漢なんです。毎日の食事のために、大きな海草の栽培設備も用意しなければいけません。

それだけじゃないんです。水温や水質、光の強さまで細かくチェックが必要で、普通の魚とは比べものにならないほど難しい飼育技術が求められます。水族館のスタッフは「水の中のパンダを育てているみたい」って言うほどなんですよ。

実はジュゴンは環境の変化にとても敏感で繊細な性格。人工的な環境でも快適に過ごせる水槽作りは、本当に大変なチャレンジなんです。

パンダみたいに飼育が難しいなんて初めて知った!

私たちが思う以上にデリケートな生き物なんですよ。

野生での生息数が減少中

沖縄の海から姿を消しつつあるジュゴン。かつては普通に見られた光景が、今では幻になりつつあるんです。

沿岸部の開発による生息地の減少、漁網による混獲、そして海洋汚染。人間の活動の影響で、沖縄近海のジュゴンは絶滅の危機に直面しています。最近の調査では、野生のジュゴンの目撃例は年々減少し、確認できる数はわずかとなっているんです。

こんな状況で野生のジュゴンを捕まえて飼育することは、残りわずかな仲間たちへの影響が心配です。今は保護活動を優先すべき時期なので、新しい個体を飼育下に置くことは難しい状況なんです。

世界的に見ても、ジュゴンの飼育下での繁殖は成功例が少なく、個体数を維持するのが難しいとされています。

え!そんなに数が減ってるの?それは大変だね…

だからこそ、今は自然の海での保護が大切なんです。

人工繁殖の成功例が少ない

ジュゴンの繁殖は、水族館が直面する最も難しい課題の一つなんです。

大人になるまでに7年以上かかり、妊娠期間も12~14ヶ月とすごく長いんです。赤ちゃんは1頭ずつしか生まれず、次の出産までには3年以上の間隔が必要。このゆっくりとした繁殖サイクルが、飼育下での数を増やすのを難しくしているんです。

赤ちゃんジュゴンは生まれてすぐから母親の乳を飲み、同時に海草も食べ始めます。この時期の食事管理はとてもデリケートで、人工的な環境では母親からの自然な授乳や食事の学習機会を完全に再現することができないんです。

このような理由から、美ら海水族館ではジュゴンの代わりに、より飼育のしやすいマナティを展示することになったんです。

赤ちゃんの時期って、そんなに大変なんだ!

人工的な環境で育てるのは、本当に難しい挑戦なんですよね。

美ら海水族館の人気者!マナティの名前や魅力

美ら海水族館で暮らすマナティたち。まるでゆっくり浮かぶ宇宙人のような姿に、思わず釘付けになってしまいます。

愛くるしい表情と穏やかな動きで、多くの来館者を魅了しているマナティたち。その素顔に迫ってみましょう!

まずは、4頭のマナティを紹介していきます。

個性豊かな4頭の紹介

美ら海水族館のマナティたちをご紹介。

まずは仲良しファミリーの3頭から。父親の「琉」は体長3.2メートルの大きな体格。普段はマイペースに泳いでいるけど、食事の時間になると急に活発になる食いしん坊。母親の「マヤ」は賢くて優しい性格で、キーパーの指示をよく理解する頼れるお母さん。

2021年6月に生まれた「キュウ」は、琉とマヤの赤ちゃん。誕生時は体長123センチ、体重34キロでしたが、今では体長190センチまで成長。カボチャが大好きで、給餌の時間を今か今かと待っている姿がとても愛らしい。

そして、2001年に美ら海水族館で生まれたメスの「ユマ」。穏やかな性格で、水槽の中をゆったりと優雅に泳ぐ姿が印象的。新しい環境にもすぐに順応できる適応力の持ち主なんですよ。

みんなそれぞれ個性があって面白いね!でも、どうしてキュウって名前なの?

父親の「琉」にちなんで、「琉球」の「球」から付けられたんだよ。世界を丸く幸せにつなぐ願いも込められているんだよ。

びっくり!驚きの食事量

マナティの食事量は、想像を超えるスケール!

なんと1日に体重の10%もの野菜を食べるんです。体重500kgの大人のマナティなら、1日50kgの野菜が必要。キャベツやレタスなどの葉物野菜をモリモリ食べていきます。

美ら海水族館では、4頭のマナティのために毎日200kg近い野菜を準備。朝と夕方の1日2回に分けて給餌しているんですよ。キャベツやレタスはもちろん、好物のカボチャも食事メニューに組み込まれています。

野生のマナティは海草を食べるけれど、水族館では新鮮な野菜を与えるのが一般的。キーパーさんは、マナティたちの健康状態を考えながら、バランスの良い食事メニューを考えているそう。

え!?200kgって冷蔵庫10台分くらいじゃない?すごい量だね!

のんびり屋のマナティは食事の時間が大好きで、ゆっくりじっくり味わって食べるんだよ。

マナティの素顔に迫る

のんびり屋に見えるマナティですが、実は意外な特技の持ち主。

頭が良くて物覚えが抜群なんです。キーパーの声や合図をしっかり理解して、健康診断の時は自分から腹を見せてくれることも。賢くて従順な性格は、水族館での飼育に欠かせない特徴となっています。

マナティは視力があまり良くないけれど、その分優れた聴覚を持っているんですよ。水中で鳴き声を出してコミュニケーションを取ったり、ヒゲで水の振動を感じ取ったり。独自の方法で仲間とつながっているんです。

実は運動神経も意外と良くて、ゆっくりした動きに見えても実は器用。尾びれと前足を使って、まるでバレリーナのように水中で優雅なターンを披露することも。

見た目はのんびりしてるのに、結構できる子なんだね!

マナティの魅力って、見れば見るほど発見があるんだよ。ぜひ実際に会いに来てみてね。

ジュゴンとマナティの違いを徹底比較

一見よく似ているジュゴンとマナティ。でも、実は見た目も生活スタイルも大きく異なる生き物なんです。

それぞれの特徴を詳しく見ていけば、違いがはっきりと分かってきます。

まずは見た目の違いから詳しく解説していきます。

見た目の特徴を比べてみた

一番の違いは、尾びれの形。

ジュゴンの尾びれは三日月型で、イルカに似た形をしています。一方、マナティの尾びれはうちわのような丸い形。この形の違いが、泳ぎ方にも影響を与えているんです。

体の色も特徴的。ジュゴンは全体的に薄いグレーがかったピンク色で、腹部は白っぽい色をしています。マナティは茶色がかったグレーで、シワが多いのが特徴的。

口の形にも違いが。ジュゴンの口は下向きで、海底の海草を食べやすい形をしています。マナティは前向きの口で、水面に浮かぶ水草も食べられる構造になっているんですよ。

へぇ、尾びれの形が全然違うんだ!泳ぎ方も違うの?

ジュゴンはイルカみたいにスイスイ泳げるけど、マナティはもっとゆったり優雅に泳ぐよ。

暮らす場所はこんなに違う

生息環境も、両者でかなり異なります。

ジュゴンは海の生き物。インド洋や西太平洋の沿岸部など、熱帯・亜熱帯の海域に暮らしています。特に水深の浅い沿岸部を好み、海底に生える海草を食べながら生活しているんです。

一方のマナティは、海だけでなく川も上ってきます。フロリダマナティは海と川を行き来し、アマゾンマナティは一生を川で過ごすことも。塩分濃度の異なる環境でも平気なタフさの持ち主なんですよ。

また、ジュゴンはほとんど単独行動。でもマナティは時々小さな群れを作って行動することがあり、特に寒い時期は温かい場所に集まって過ごす習性があります。

マナティって川にも住めるんだ!適応力すごいね!

この環境への適応力が、水族館での飼育のしやすさにもつながってるんだよ。

食事の好みと習慣

食べ物の好みにも、はっきりとした違いが。

ジュゴンは海底に生える特定の海草だけを食べる、こだわり派。その分、生息できる場所も限られてしまいます。食事の時は海底で「畑」を作り、根っこは残して上部だけを食べる賢い習性を持っているんですよ。

マナティは、海草も水草も、時には浮き草まで何でも食べる大食漢。水族館では新鮮な野菜を与えても、すくすくと育ってくれます。ただし、ジュゴンと同じく1日に体重の10%近い量を食べるので、飼育には大量の食材が必要なんです。

食べ方にも個性が出ます。ジュゴンは海底でじっくり食事。一方マナティは、水面に浮かびながらのんびり食べることも多いんですよ。

ジュゴンって意外と几帳面なんだね!

だからこそ、環境の変化に弱いところもあるんだよ。

国内でジュゴンを見ることができるのは鳥羽水族館だけ!

日本で唯一ジュゴンに会える鳥羽水族館。長年の経験と試行錯誤から生まれた飼育のノウハウは、世界でも注目されています。

ジュゴンの飼育を成功させた秘密と、実際の見学のポイントを紹介していきます。

まずは、飼育に成功した秘密から見ていきましょう。

飼育成功のヒミツ

鳥羽水族館の成功の裏には、徹底した環境作りがありました。

大きな特徴は、海水を使った巨大な水槽。ジュゴンが快適に泳げる深さと広さを確保し、水温も常に26度前後をキープ。さらに、天然の海草を定期的に調達するルートも確立しているんです。

スタッフの献身的なケアも欠かせません。24時間体制での観察、きめ細かな健康管理、そして何より長年の経験から得た独自の飼育ノウハウ。これらが組み合わさって、安定した飼育環境が実現できているんですよ。

実は鳥羽水族館のジュゴンは、1979年からなんと40年以上も元気に暮らしているんです。この実績は、世界でもトップクラスの飼育記録となっています。

40年以上も!それはすごい記録だね!

そうなんだ。スタッフの皆さんの努力と、ジュゴンへの深い愛情があってこその記録なんだよ。

おすすめの見学ポイント

鳥羽水族館のジュゴンに会いに行くなら、これだけは押さえておきたいポイントがあります。

まず、食事の時間を狙うのがベスト。朝10時と午後3時頃に行われる給餌タイムでは、ジュゴンが海草を食べる様子を間近で観察できます。特に1階の水中観察窓からは、独特の食べ方や表情まではっきりと見えるんですよ。

2階のデッキからは水面近くの行動を観察可能。ジュゴンが呼吸のために水面に顔を出す瞬間や、のんびりと泳ぐ姿を上から見ることができます。体の色や質感もよく分かるので、写真撮影にもおすすめのスポット。

また、館内には詳しい解説パネルも設置されていて、ジュゴンの生態や保護活動について学ぶこともできます。飼育員さんに質問できる時間も設けられているので、気になることはどんどん聞いてみましょう。

食事の時間に行けば、間近で見られるってことだね!

そう!でも、ジュゴンはデリケートな生き物だから、大きな音を立てないように注意してね。

種の保存への挑戦

鳥羽水族館の挑戦は、単なる展示にとどまりません。

ジュゴンの繁殖に向けた研究も続けています。生態や習性の詳しい観察、最適な飼育環境の研究、そして将来的な人工繁殖の可能性まで。貴重な情報を世界中の研究機関と共有しながら、保護活動に生かしているんです。

また、来館者への教育活動も重要な役割。ジュゴンの魅力を伝えながら、海洋環境の保全や生物多様性の大切さについても発信を続けています。

世界でも数少ないジュゴンの飼育施設として、種の保存に向けた取り組みは今も進化を続けているんです。

研究や保護活動まで頑張ってるんだ!

そうなんだ。ジュゴンを守るために、水族館にはいろんな役割があるんだよ。

まとめ 美ら海水族館のマナティの魅力

今回は、美ら海水族館で人気のマナティたちの魅力と、ジュゴンがいない理由について紹介しました!

この記事のポイント!
  • 美ら海では4頭のマナティ
  • ジュゴンの飼育は環境面で困難
  • 羽鳥水族館では国内で唯一ジュゴンが見れる

美ら海水族館ではジュゴンの展示は行っていませんが、4頭の個性豊かなマナティたちに出会えます。マナティはジュゴンと違い、淡水域でも生活でき、水族館での飼育に適しています。

マナティの愛らしい姿に癒されて、生態の違いも勉強になったね。

この記事を参考に、美ら海水族館でマナティを見に行ってみてね!

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